日本絶景街道を走る!

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ミルクロード

今回のドライブ・ツーリングは「ミルクロード」へ。

諸事情により、約3年弱振りのブログ再開となる上、相棒も変更となった。
これまでアルト・ワークス(HB21S)と共に走り回っていた絶景街道だが、今回からはマツダ・ロードスター(2代目・NB8C RSⅡ)が相棒となる。

現地到着を夜明けに合わせ、自宅直ぐ側のG・Sで給油した後、2:30に出発。
まずは信号だらけの市街地は避け、都市高速~九州自動車道とつないで広川ICで降り、国道3号線を南下する。
普通なら熊本ICまで行くのだろうが、やっぱり高速道路は退屈でキライ。

広川ICからはすぐ国道3号線に合流できるため、時間、距離的なロスはほとんどない!?
八女市街を過ぎるまでは多少の信号待ちもあるが、矢部川を渡った辺りから先は山間部に入るので気分良く走れる・・・ はずが、鈍いトラックと一緒にトロトロと(-_-)
そんなに急がなくても問題ないと思い、後ろをノロノロと付いていく。
が、山鹿市に入る頃には空がうっすらと明るくなっている気がするゾ・・・
というわけで、ここから少々ペースアップ。
山鹿市内からは、国道325号線にて菊池市へ向かい、更に大津市方面へ方向転換。
交差する国道57号線を東へ進むとほどなく道の駅「大津」が現れ、すぐ先に「ミルクロード入り口」の信号があるのでそこから北上する。

ミルクロード

ミルクロードは、熊本県菊池郡大津町から県道339~12~45~11号線~一般道~県道40号線をつないで阿蘇市波野大字小地野に至る、全長約47.1kmの草原道路である。

「ミルクロード入り口」交差点から県道339号線をスタートし、途中で2回右折をしてしばらく走ると段々上り勾配になってくる。
山間部のありふれた景色でちょっとしたワインディングロードになるのだが、ミルクロードの真骨頂は県道23号線と交差したところから始まる。

ルート上の詳細は後回しにして、まずはツーリストならお馴染みの「ラピュタの道」へ向かい、朝日を拝むことにする。
アニメ「天空の城ラピュタ」のワンシーンのような雲海に浮かぶ浮島のような絶景があり、「ラピュタの道」と呼ばれ観光で訪れる人も多いその道が今、地震の影響で道路が崩落し無残な姿となっている。
復旧の目途はたっていない。

やばい! 空が明るくなってきたゾ。
熊本地震により、現在は通行止めになっている「ラピュタの道」だが、ミルクロードより少し歩いた所から見渡すことはできる。
ちなみにここは、雲海が発生しなければ魅力は半減する。
今の時期は決して雲海が出やすい時期でもないのだが、一昨日降った雨に期待をして(昨日のほうが良かったんじゃないかと思いつつ・・・)現在、クルマ止めになっているスペースに車を止め、三脚を担いで遊歩道らしきところを歩いて行く。

・・・絶句(・_・)    持ってるなぁ、俺!

文句のつけようのない雲海が目の前に拡がっている・・・
これは2:30頃から眠い目をこすりつつやって来た甲斐があるってもんだ。
が、風が異常に強くて寒くて敵わん!!(一応、長袖を持ってくるつもりだったのだが忘れた・・・ てへっ♪)
写真を撮りたいのだが、ホントに耐えられん寒さ・・・って、もう6月なんですけど。
そういえば、5月なのに雪景色で吹雪いてた「野麦街道」を思い出した(・・;)

おまけに、朝露で濡れた足元の植物によりズボンは膝から下がビチョビチョなってるし・・・
もう帰りたいよ~ とか思いつつも、一旦遊歩道を戻って通行止めになっている「ラピュタの道」を歩いて下っていく。
寒いよ~、寒いよ~
「ラピュタの道」が風下になっていたお陰でなんとか山肌を背に風の影響が少ない場所を見つけ三脚をセット。
朝日はだいぶ顔を出しているが、強風の割には雲海は暴れていない!?

とにかく寒くて泣きそうな中でなんとか写真を撮り、クルマに戻ってヒーター全開!!
こればっかしは、バイクではできない芸当だろう。
しばらく暖を取った後、再びミルクロード起点まで戻る。

「ミルクロード入り口」交差点より県道339号線・北外輪山大津線を北上する。
熊本地震で崩落した阿蘇大橋が通行できないため、ミルクロード起点から県道23号線との交差点までは国道57号線の迂回路として利用されているため、特に大型車の通行量が多くマイペースで走ることは不可能だが、本来ならワインディングロードとしても十分楽しめそう。
ただ、景色を楽しめる区間ではない。

県道23号線と交差してからは、いよいよミルクロードらしい風景が拡がってくる。
まずは一気に勾配を駆け上がる感じで標高を上げていく。

 

 

 

 

 

 

 

こういった路線では大体お決まりの、ヘアピンを主体とした低速コーナー中心のつづら折れが続く。
しばらく走って後方を振り返ると、こんな景色が拡がっている。
う~ん、日本離れした素晴らしい光景!

ある程度標高を上げると勾配はほぼなくなって中速~高速コーナー主体になり、左右どっちを観ても壮大な景色が拝めるようになる。

左には草原を主体とした牧場風景、右には壮大な阿蘇五岳と眼下に阿蘇の街並みを眺めながらの贅沢なドライブ(眼下にはまだ雲海が残っている!)

 

 

 

 

 

 

 

再び「ラピュタの道」を観に行ってみる。
お日様はかなり上ってきたが、まだまだ雲海は見参!

 

 

 

 

 

 

 

正式名称は、阿蘇市道狩尾幹線。
地元の人々からは「狩尾の坂」「狩尾峠」などの通称でも親しまれていて、元々は牧草を運ぶ農道である。
熊本地震の影響で山肌がかなり崩れていて以前の面影とはかなり違った印象となっているが、それでもやはり独特の浮遊感を持った景色であり、一見の価値はある。

だが後日、残念なニュースが・・・
「ラピュタの道」廃止検討 阿蘇市、復旧費100億円超重荷|熊本日日新聞
『地震前から毎年のように災害が起きており、阿蘇市は国の災害査定を受けないことを決定。事実上、復旧を断念した』

開放感のあるワインディングロードは走るだけでも文句なく楽しい♪

しばらく景色を堪能しながら走っていると、「かぶと岩展望所」
現在は熊本地震の影響で地割れ等があるため「立ち入り禁止」となっているのだが、そこはあくまで自己責任ということでロープをくぐり抜けて展望台まで。まだ多少の雲海は残っている。

県道12号線と交差する所には「西湯浦園地展望所」もあるのだが、現在はやはり立ち入り禁止となっている。
ここからの景色も十分楽しめる。雲海はいよいよ消えていく・・・

 

 

 

 

 

 

 

交差する県道12号線を左折すれば菊池阿蘇スカイラインやオートポリス(サーキット)へ。
まっすぐ行けば「マゼノミステリーロード」、右折すれば「ミルクロード」の続きといった感じだ。

ここからは県道12号線・天瀬阿蘇線を右折して大観峰方面へ向かう。
相変わらず爽快なワインディングロードだ。

そして相変わらずの絶景が拡がる。

 

 

 

 

 

 

 

国道212号線と交差して、ちょっと走った先に「大観峰展望所」が。
ここはミルクロードを走る上での一つのハイライトとなるだろう。
以前は遠見ヶ鼻という名前だったが、この地を訪れた徳富蘇峰が眺めの素晴らしさにこの名を付けたとか。

標高936メートルで、阿蘇北外輪山の最高峰に位置する天然の展望台。360°見渡す限りの絶景

 

 

 

 

 

 

 

お釈迦様の寝姿に見えることから「涅槃像」と呼ばれている「阿蘇五岳」を遠望

 

 

 

 

 

 

 

外輪山の様子、阿蘇カルデラやそのカルデラ壁もよく分かる。

 

 

 

 

 

 

 

九重連山も・・・

 

 

 

 

 

 

 

と、遊歩道を歩きながら写真を撮っていたら、後ろから付いてきていた?おばさんとおばあさんの2人がいて、おばさん(失礼?)が話しかけてきた。
「キレイですね~」 ちょっと日本語の発音があやしい!?
そして、「そのカメラ(僕の)で私を撮ってくれませんか?」ときた。
新手のナンパか!?
「写真撮るのはいいですけど、その後どうします?」と僕が言うと、
「メルアド教えるので、送って下さい」だと・・・
4~5枚撮ってあげた後、いろいろ喋ってみるとどうやら韓国人らしい。
現在はアメリカ在住で、数日前から韓国に帰省していて昨日から母親を連れて日本に旅行に来ているとのこと。
(ちなみに昨日は福岡のヒルトンホテルに泊まっただと)
へ~、ひょっとしてセレブなの!?
駐車場まで一時のお喋りを楽しんだ後、メルアドを交換して別れる。
See You~

さて、ここからは屋根を開いてオープン走行といきましょ♪
相変わらずの絶景が続く中、県道45号線・阿蘇公園菊池線を東へ。

この辺りは左右に草原風景が拡がる感じで、時折阿蘇五岳を遠方に眺める区間もある・・・ という具合。
すれ違うオープンカーは当たり前のように屋根を開けている。
これぞオープンカーの醍醐味!
だけど日差しはキツく、正直暑くてたまらん!!
今朝、「寒いよ~、寒いよ~」と言っていたのは誰だっけ!?

そして県道11号線・やまなみハイウェイにぶつかってからほんの少し南下した後、再び東へ進路を変え「うぶやま牧場」方面へ。
うぶやま牧場を過ぎると県道40号線と合流するのでこれを南下する。

そして国道57号線とぶつかればミルクロードの終点となる。
近くには 道の駅 波野 「神楽苑」もあり、一息入れるのもよし。

 

このまま阿蘇山周辺へ向かうのであれば国道57号線を西へ進めばよいが、今回はミルクロード周辺を中心に散策する・・・
それと、ひとつの絶景街道をできれば両方向から観たいというのもあり、当然ここから逆走して戻って行く。


相変わらずの牧場・草原風景が拡がる。
生身のバイクやオープンカーはこういった風景に良くハマるよな~♪
ええ年して!?オープンカー買って良かった・・・ でも暑い(-_-)

ミルクロード入り口~かぶと岩展望所までは朝のうちに一往復半してるので、県道339号線と12号線の交差点まで戻って、この四つ角を北上していく。
ここから先が「マゼノミステリーロード」だ。

 

マゼノミステリーロード

マゼノミステリーロードは、 熊本県阿蘇市西湯浦・ミルクロード県道339号線と菊池阿蘇スカイライン県道12号線が交差した地点から、熊本県阿蘇郡南小国町中原・国道212号線へと至る、延長約10kmの農免道路(正式名称、南小国西部農免道路)である。

こんな感じのワインディングが楽しめるが、絶景が拡がる区間は少ししかない印象だった。

 

 

 

 

 

 

 

ただ、交通量はかなり少なめなのでマイペースでの走りを十分堪能できる。

 

 

 

 

 

 

 

途中には「マゼノ渓谷」や「押戸石の丘」といった見どころもあるため、走りを堪能しながら絶景を観るために小休止といった楽しみ方もできる。

「マゼノ渓谷」は入り口が封鎖されていたので入れなかった。
どうやら期間限定で入渓させているようなので、(ネット上の写真をお借りします)

 

 

 

 

 

 

 

地形が馬の背中に似ていることからこの名が付いたそうで、中原川上流に原生林が5kmに及び、大きな岩肌を洗うように流れる清流と生い茂る広葉樹のコントラストが四季を通じて楽しめる。
春にはアウトドアスポーツや渓流釣り、ハイキングなどが楽しめ、家族連れなどで賑わうようだ。
また家族向けのキャンプ場があり、バンガローやコテージも設置されていて、秋の紅葉も素晴らしいようだ。
”渓谷”大好きな僕としては、ぜひ立ち寄りたかったのだが・・・

「押戸石の丘」の方は狭いダートを走っていった先に拡がっている。
が、暑くて散策する気になれず、更に今日は時間的な余裕がなかったため歩かずに引き返す。
(これまたネット上の写真をお借りします)

 

 

 

 

 

 

 

周囲には大小数百の石群があり、人工的に配置したとみられることから、古代の祭礼遺構といわれている。
又、この石群からは古代オリエント文明のペトログラフが発見された。
頂上からは阿蘇五岳や九重連山の三百六十度の展望が広がり、強力な磁場を持つことからパワースポットとしても人気があるようだ。

国道212号線にぶつかった所が終点。

ここからは国道212号線を大観峰方面へ向かうが、ミルクロードに負けず劣らずの絶景が拡がる。

 

 

 

 

 

 

 

この辺一帯の枝道をくまなく走り回ることもできるのだが、今日は夕方までには帰らなければならないため、後は「菊池阿蘇スカイライン」を走ってそのまま帰宅することにする。
ん~、ちょっと残念!

菊池阿蘇スカイライン

熊本県菊池市重味、国道387号線と県道45号線交差点から、県道45~12号線を経て、阿蘇市西湯浦、ミルクロードとの交差点までを結ぶ延長15.2kmの観光道路である。

中速コーナー中心の快適なワインディングロードであるが、絶景が拡がる区間はほとんどない。

 

 

 

 

 

 

 

それでも新緑の季節や紅葉の時期は気分爽快に駆け抜けることができそう。

それよりも道中にある「菊池渓谷」の方が見応えありそう。
標高500m~800mの阿蘇外輪山源流の菊池川にかかり、瀬や深淵が次々と展開する約4kmの渓谷には大小さまざまな瀬と渕と滝をつくり、その変化に富む渓流と、美しい森林とが織りなす姿は絶景である。
また、天然クーラーと称され、夏の平均水温は13度と低く、身を切るような清流は避暑地として最適であり、秋は渓流に映える紅葉が素晴らしく、春は新緑、冬は全山に霧氷の花が咲くなど四季を通うじて訪れる人々の心をなごませてくれるところだ。

だが、やはり熊本地震の影響で現在は立ち入り禁止となっている。
在りし日の菊池渓谷・・・ (ネット上の写真をお借りします)

 

 

 

 

 

 

 

なんともまた、素晴らしい景観の渓谷ではないか。
今現在、どのような様相になっているのかは分からないが、入渓できるようになったらこの素晴らしい景観をぜひこの目で観てみたい。

さて、このまま国道387号線を菊池市へ。
菊池市からは国道325号線で山鹿市へ行き、後は国道3号線にて広川ICへと向かう。

時間に余裕があればミルクロード周辺の枝道をくまなく走り回ってみたかったが、まあ次回のお楽しみにとっておこう。
しかし思ったより熊本地震の影響は大きく、色んな場所に影響を及ぼしていた。
「ラピュタの道」しかり、「菊池渓谷」しかり、その他の展望所なんかにもしっかり被害を与えていた。
震災以前の姿を拝んでいなかった僕としては、ツーリングを中断していたこの3年弱が恨めしくなってくる。

オープン状態で高速を走ってみたが、決して快適とは言えないかな・・・

 

16:30 帰宅

走行距離 420km

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