中部の紅葉の名所の一つ、長野県木曽郡大桑村「阿寺渓谷」。
朝方、王滝村の「自然湖」へ行き、その後「御岳湖」で紅葉を楽しみ、「寝覚の床」を訪れた後にやって来た。
今回の旅は”紅葉”がメインだし、外せないかな・・・ と。
”渓谷”だから、多少は歩き回らなければなるまい・・・
今回の3泊4日の旅もいよいよ〆に入る。
すぐ近くにある「柿其渓谷」まで行きたかったが・・・ そんな時間は無さそう (-_-;)
阿寺渓谷
阿寺渓谷は、長野県木曽郡大桑村野尻の砂小屋山に源を発する阿寺川が流れる渓谷である。
一級河川「木曾川」の支流の1つである「阿寺川」は、砂小屋山を源流とする全長およそ15kmの清流だ。
阿寺渓谷のハイキングコースは「阿寺渓谷入口~キャンプ場」まで約6.3km。
中間付近の駐車場まではクルマを停められるスペースを利用しながら・・・
なんの下調べもしてないので(いつものことだが)どんな所かまったく分からん ^_^
おお~!?
なんか水の色が・・・ 青いゾ!?
今は日陰になってるけど、これ陽が差してたらもっとキレイな”ブルー”になるんじゃない!?
「野尻森林鉄道 阿寺線跡」の鉄橋があったが、写真は撮ってない ^_^
廃線の鉄橋だが”紅葉”と絡めれば多少は画になったかな・・・ 撮っとけばよかったな (-_-;)
右手の山肌には「千畳岩」もあったようだが同じく・・・
道沿いは・・・
うん、なかなかの賑わい ♪
この辺から、”雨が降った時にしか現れないという「雨現の滝」”が見れるようだが・・・ 気付かぬまま (-_-;)
もう少し上流に行くと・・・
見頃かといえば・・・ ビミョーになってきたが、まだナントカ楽しめるぐらいかな (-_-;)
ここまではナンてことない普通の渓谷だが・・・ この渓谷のお楽しみはこれからだ ♡
「狐ケ淵・狸ケ淵」
この淵に狐や狸が己の「化身」の出来栄えを鏡代わりに映し見ていたことで名付けられた。
おお~! やっぱりちょっと深みのある淵では水の色が際立っているゾ ♪
どうやらココは”阿寺ブルー”で有名な渓谷らしい・・・ 陽が差してればもっとキレイな色なんだろうな~
でも背後の山肌はけっこう落葉してる感じ・・・ (-_-;)
「亀石」
対岸の清流から亀が頭を出して辺りを伺っているように見える岩。
まぁ、見えなくもないが、そこまでムリして名前付けんでも・・・ 手前の紅葉もちょっと寂しいな (-_-)
「犬帰りの淵」
里に住む猟師たちは、しばしば犬を連れてこの谷に分け入り猟をした。
しかし、この渕まで来ると険しい断崖絶壁のため犬は恐れて渡る事が出来ず、仕方なく引き返したそう。
う~ん、ココも天候と時間帯によってはもっとキレイに見えるんやろうな・・・
そして、やっぱり河原に降りていくのはムリっぽい (-_-)
「樽ヶ沢の滝」
橋の真下で沢水が岩石を落ちつつ、螺旋状に流れ落ちる滝だ。
もっと違う角度で見られないのかな?
さて、渓谷の中間付近「里帰りのハナノキ」のそばにある駐車場にクルマを停めて遊歩道を歩いてみよう。
まずは、駐車場脇にある・・・
「里帰りハナノキ」
雌雄異株で受粉し実生する貴重な処。秋は雄株が紅葉、春は雌株が赤く芽吹く。
へ~、珍しい植生だな・・・
吊り橋を渡る前に・・・
遊歩道とは別に下へ降りる階段があるので下りてみると・・・ あ~、こりゃキレイ ♡
赤彦吊り橋を下から眺められる穴場的なスポット ♪
「赤彦吊り橋」
全長25m、河床からの高さ8.2mで、親ワイヤー支柱は大桑村の電柱を再利用して地元住民が建てたもの。
阿寺渓谷には2つの吊り橋があり、吊り橋をつなぐ形で遊歩道が通っている。
遊歩道は・・・
川のそばを通るわけでなく、山の中を歩いていく感じ。なんでい! (-_-)
それでも、たまに木々の間から清流を眺めることはできる。
「六段の滝」
長い階段を下った先には・・・ 一段しか見えんじゃん! まぁ、近くから見上げればそうなるわな (-_-メ)
下の写真は上段付近。
さらに「ウナリ島」へと向かう遊歩道も伸びていたが・・・
パスして「中八丁吊り橋」へと向かう。もうね、汗だくでエライコッチャになってるし (-_-;)
これを渡れば遊歩道は終了、一周約1.2kmほどで車道に合流する。
”紅葉”目当てに訪れたが、肝心の紅葉は見頃を過ぎていた感じやね・・・
代わりに”阿寺ブルー”という新しい発見をくれたが、渓谷に太陽光が当たらないタイミングだったので写真ではうまく表現できてない・・・ 単に、下手なんだけかも (-_-;)
対岸から見た「六段の滝」
対岸の林の中に六段続きの滝があるが、道路からは3段ほどしか見ることができない。
ってか、遊歩道で近くまで行くと一段しか見れないが・・・ 結局、六段すべてを見ることはできない!?
車道を上流に向いて歩く・・・
特に名前が付いたエリアでなくてもご覧の通り ♪ 見どころはナンボでもある ♡
しかし、もうちょっと陽が差してりゃなぁ・・・ もっとイイ条件下でもう一度見たいワ ^_^
紅葉の写真は曇ってても何ら問題はないが、こういった水の色はやっぱり太陽光が欲しい・・・
ウナリとは苦しむ女の唸り声と、男の泣き声が合わさってこのような名前になったそう。
遊歩道で「ウナリ島」まで行けたのだが・・・ もちろん島でもなんでもないし、ただの山ん中やし (-_-;)
まぁ、行ったら行ったでそれなりに楽しむことはできたろうが・・・
「熊ヶ淵」
この辺りは熊の出没が多く、時には親子連れでこの淵に浸り水遊びを楽しんでいたのをよく見かけたらしい。
その昔、この渓谷にはいろんな動物がたくさん棲んでいたといわれ、そのため動物の名がついた淵が多くある。
ホンマにキレイな色してはるわ ♪ こんなところで泳いだら楽しかろう ♡
♫ ある~日、森の中 ♪ 熊さんに 出会~た ♫ 久しぶりやの~ 一杯やらんか ♡
「牛ヶ淵」
牛の姿に似ていることから名付けられたといわれ、この渓谷随一の蒼く深い淵である。
今日のイマイチな条件下でもピカ一だったのがココかな・・・ イチバンキレイな”阿寺ブルー”に見えた ♡
どこからどう見ても、どこが”牛”なのかは理解不能だったが (-_-;)
「吉報の滝」
滝の音がよく聞こえた日は、里から「良い知らせ」が届いたという。
この滝にもまったく気付かず・・・ ってか、「牛ヶ淵」まで来た後、引き返しちゃったし ^_^
さらに「阿寺渓谷キャンプ場」まで行くと・・・ 信州の名水・秘水に選定された湧き水「美顔水」がある。
その呼び名の理由は、この山を管理していた役人の奥方たちがこの水を使って顔を洗っていたら、見違えるほど色白美人になったという逸話から。
四季折々に表情を変える渓谷美の中でも、流れるエメラルドグリーンの清流の美しさは格別。
エメラルドグリーンに見える理由は、清流で削られる鉱物が太陽の光に反射して見えるからとのこと。
さらに渓谷の両岸には、常緑針葉樹林の一つ「木曽五木」が育っている。
”〇〇ブルー”なんて表現はたまに目にするが、本家はやっぱり四国・高知県の”仁淀ブルー”であろう。
だけど、ここの”阿寺ブルー”もまったく引けを取らない美しさを持っている。
いつかまた、もっと条件の良い日に訪れて”阿寺ブルー”を再確認したい。
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