今回のドライブ・ツーリングは、鹿児島県「霧島道路」へ。
小林市からえびの高原までの「えびのスカイライン」、えびの高原と霧島温泉郷を結ぶ「霧島道路」、宮崎県側の国道223号「霧島バードライン」、霧島連山を周遊するこの3本の道の総称が「霧島高原道路」で、さらに言うなら「みやまきりしまロード」をも走って初めて霧島連山を一周できる。
ただ、小林市~えびの高原~霧島温泉郷を結ぶ県道1号線が「えびのスカイライン」という表示もあり、何度か訪れたもののレポートを避けていた。
・・・というのも、2019年4月から「新燃岳」や「硫黄山」が噴火警戒レベル1~2を繰り返していて、えびの高原付近が通行止めとなっているため、全線を通してレポートできないためだ。
ところが上記の通り、えびの高原~霧島温泉郷までを「霧島道路」とも呼ぶらしい。
※ かつては、”えびの高原”を境に宮崎県側は「えびのスカイライン」、鹿児島県側は「霧島道路」と呼ばれる有料道路だった・・・ なるほど、そういうことか ^_^
それなら、小林市~えびの高原~霧島温泉郷を結ぶ県道1号線を総して「えびのスカイライン」と称するのも、無料化された今なら決して間違いではないということだな。
まぁ、小林市~えびの高原が規制中で、いつになったら解除されるか分からない以上、今回は有料道路時代の「霧島道路」だけに絞って訪れてみようとなった次第。これまで何度も来てるんだがネ・・・
※ ちなみに、宮崎県道30、31号線にも「霧島バードライン」の名称が付いている。 ややこいナ (-_-;)
前日から来ていたのだが、あいにくの天気のため、あえて撮影はしないで付近を散策していただけ。
霧島温泉郷で宿泊し・・・ 朝起きたら雨降ってるし (-_-メ)
だが、雨雲レーダーを見ると、ほどなく止むらしい ♡
8:00頃に宿を出発し、鹿児島県道1号線へ。
霧島道路
霧島道路は、鹿児島県霧島市牧園町高千穂・霧島温泉郷から宮崎県えびの市末永・えびの高原に至る、延長約11.9kmの宮崎・鹿児島県道1号線の通称である。
ただ、県道1号線の途中から、高千穂河原を経由する県道104~480号線を「霧島道路」とする記事もあって、真相のほどはわからないが今回は意見の多い方の情報に基づいてみた。
※ 後に真相が判明します ♪
霧島温泉郷付近はまだまだ色付いてない(昨年訪れたときは真っ盛りだったのに写真撮らなかった (-_-;))
この路線で紅葉の見頃に合わせた記事を書くなら、2度に分けて訪れなければならない。
霧島温泉郷付近も紅葉が多くて見応えあるのだが、”上”に合わせて訪れた今回はまったく見応えなし ^_^
「硫黄谷噴気地帯」などの見所もあるが、いずれまたこの辺りが最盛期のときに・・・
その時に写真は追加します ♪
・・・ってか、昨日より気象条件は悪化してるじゃん!
まぁ、雨に濡れた紅葉もしっとりしててイインやけどネ ♡
温泉郷のホテルがなくなった辺りから・・・
徐々に色付き始めてくる ♪
もちろん、まだまだ”見頃”とはいえないが、気の早い樹々たちは秋の粧になってる ♡
ただ・・・
県道104号線との分岐点までの路面状況は決して褒められたものではなく、急勾配とつづら折れが続く。
温泉の蒸気や火山性ガスが吹き出している所もあって楽しくもあるが・・・
これといった立ち寄りスポットがあるわけではない。
ほどなく、「高千穂河原」へ向かう県道104号線との分岐点があるので、当然寄り道する。
霧島公園(小林)線
霧島公園(小林)線は、鹿児島県霧島市霧島田口の国道223号線から霧島市牧園町高千穂の県道1号線に至る、延長約12.9kmの県道480号線・霧島公園線と鹿児島県道104号線・霧島公園小林線を指す。
有料道路として開発していた初期の頃、現在の本路線と県道104号・霧島公園小林線の一部(牧園町高千穂から霧島村田口)が「南霧島道路」として供用開始されたようだ。
本線から外れてスグに・・・
温泉の水蒸気?火山性ガス!?がもくもくと吹き上がるスポットが現れる。
これといった名称は無いが、「新湯温泉」がすぐそばにあるから、さしずめ「新湯噴気地帯」でもいいかな ♪
晴れてれば・・・ 2019/11/20 撮影
「韓国岳」や「新燃岳」を前方に望みながらのドライブとなるのだが・・・
今日は山頂付近が雲に覆われている (-_-;)
道路脇の・・・
山肌はご覧の通り、すっかり秋景色 ♡
いろんな色が折り混ざってて、ホントに見事な景観だこと・・・ 芸術の秋だね ♪
霧島川沿いを走る・・・
この区間の景色もまた素晴らしい・・・ が、イマイチうまく撮れてないナ (-_-;) ヘタやな (T_T)
やっぱり渓谷なんかが絡むと、より魅力が増すよな ♪
って、あらら~、雨が降り出したゾ! 雨雲レーダーをチェック・・・ で、電波がない (-_-;)
しばらく待ってみたが、止みそうにないナ (-_-メ) しゃあないので諦めて帰ることにするか・・・
えびの高原経由で帰るつもりだったが、「大浪池登山口」付近まで来ると雨は止んだ。
再び、先ほど諦めた場所まで急いで戻る・・・
再開 ♪
こんなに楽しい路線なのに、交通量は極々わずか・・・ だからこそイイのだが (^o^)
ただ、道路状況は1.5~2車線レベルで、クルマを停められるスペースはそう多くない。
「国民宿舎・みやま荘」付近の分岐点を左へ、そのまま県道104号線を「高千穂河原」方面へと向かう。
霧島川から外れ・・・
森の中へと入っていくが、沿線はやっぱり見応えある樹々が立ち並ぶ ♪
2年前の晴天時の写真だと、とても艶やかなのだが・・・ まぁ、今回は”雨上がりバージョン”で通すか ^_^
ナンのカンのと・・・
予想以上の秋景色を魅せてくれるのだが、この辺りだと、もうちょっと遅くてもイイのかなと・・・
”桜”もそうだが、ちょっと標高が違うだけで見頃のピークは違ってくるからねぇ (^_^;)
「高千穂河原」
「高千穂河原」駐車場のちょっと手前から望む景色だが、正面に「霧島山・御鉢」を捉える。
橋のすぐそばにあるモミジは真っ赤に染まっていた ♡
ちなみに・・・ 2019/11/20 撮影
晴れていればこんな感じ・・・ 「御鉢」の向こうにチラッと「高千穂峰」を望む ♪
この時は紅葉のピークはとっくに過ぎており、ホントなら今日のんびり散策できればよかったのだが・・・
いつまた雨が降り出すか分からない状況なので、今回はさすがにパス ^_^
「高千穂河原鳥居」付近~参道・・・ 2019/11/20 撮影
2年前に訪れたとき、まだ多少残っていた紅葉たち ♪
今回の時期だとどの程度の色づきなのか興味もあったし、確かめておきたかったのだが・・・
霧島山の登山基地としても賑わう「高千穂河原(標高970m)」は、アカマツなどの林に囲まれている。
ここから、「中岳」「新燃岳」方面、および「御鉢」「高千穂峰」方面への登山道が延びており、中岳の中腹はミヤマキリシマの群生地として名高い。
「霧島神宮古宮址鳥居」
鳥居の奥には「霧島神宮 古宮址」があり、天孫降臨の神話の主”ニニギノミコト”を主祭神として祀る神社だ。
中世にはこの場所に「霧島神宮」があったのだが、「御鉢」の噴火による焼失後は古宮址だけが残っている。
「霧島神宮」は、古くは高千穂峰と御鉢の間の「背門丘(瀬戸尾)」にあったが、「御鉢」の噴火によって度々炎上し、延暦7年(788年)7月の火常峰(御鉢)の噴火で焼失したため、天暦年間に性空によって高千穂河原に再興された。しかしながら、ここも文暦元年(1234年)1月の「御鉢」の噴火によって焼失してしまう。
「霧島神宮」は後に別の場所で再建され、「高千穂河原」には社殿の跡地が残るのみとなった。
「御鉢」
御神体とされる高千穂峰の側火山“御鉢”を望める。
”2つの山”に見えるが、大きな火口部を形成している・・・ って、火口えらいデカくネ!?
社殿が焼失したときの噴火で「御鉢」の高さが100m以上高くなり、「御鉢」の向こう側にあった「高千穂峰」は見えなくなってしまった。
「中岳・新燃岳」方面
社殿跡は「天孫降臨神籬斎場」となっていて、毎年11月、この古宮址と高千穂峰山頂にて「天孫降臨御神火祭」が行われ、崇敬者が願いを託した祈願札や絵馬が焚かれ国民の平安が祈念される。
「高千穂」といえば、天照大神の孫の”ニニギノミコト”が高天原から降り立ったとされる”天孫降臨”の地として有名な場所だが・・・ 宮崎県の「高千穂」でも同じことを謳ってるよな・・・ どゆこと!?
ここからは、県道480号線を「霧島神宮」国道223号線方面へと下っていく。
下り始めてしばらくは・・・
ちょいちょい見られる紅葉がしっかり見頃を迎えている ♡
う~ん、こんなことなら「高千穂河原」を散策したかったな・・・ (-_-;)
ほぼ2車線で・・・
県道104号線よりは一般受けしそう ♪
足元を見ると・・・ 細かい葉っぱたちが黄色に染まってる! こんな黄葉もあるんだナ・・・
国道223号線「霧島神宮」方面と、「えびの高原」方面への分岐点が現れ・・・
当然「えびの高原」方面へ
この辺りまで下りてくると、まだまだまったく色付いていない ^_^
が、ここから再び上っていくと、「千里ヶ滝」付近から少しずつ色付き始める感じ。
そして、再び「国民宿舎・みやま荘」の分岐点まで来たところで、左(えびの高原方面)へ。
ってか、この国民宿舎って廃墟やんな!?
さっき走ってきた道なので、ざっくりといきます ♪
当然・・・
復路はまた違った景色になる・・・ 観る角度も変わってくるので、曇り空ながらも鮮やかさが違ったりする ♪
晴れた日もイイが・・・
コントラストの低い曇り空でも、影がなくて、それはそれで楽しめる ♪
「新湯噴気地帯」の近くには・・・
「新湯温泉」へと向かう道があったので、ちょっと行ってみる・・・ あ~、こりゃイイわ ♡
晴れてたら「新湯噴気地帯」の向こうに「新燃岳」「獅子戸岳」の勇姿がバッチリと拝めることだろう。
県道1号線「霧島道路」から逸れ、「高千穂河原」を経由する「県道・霧島公園(小林)線」。
この路線はほぼ2車線だが、時々1.5車線が現れ、それなりに路面が荒れている区間はある。
だが、それとなく立ち寄りスポットもあって、特にこの時期は紅葉の素晴らしい景色が堪能できる ♡
ぜひここは寄り道するべき!
ってか、県道1号線・霧島道路より、よっぽど”絶景街道”してる気がする・・・
ホント単独で紹介したいくらいなんやけど、道路の名称(通称)をどうするかだよな・・・ (^_^;)
そして県道1号線・霧島道路へ戻り、えびの高原へと向かう。
ここから先は・・・
細かいコーナーなど無く、ほぼストレート主体。
逆に、よくこんな直線ばっかりの峠道が造れたものだと感心するぐらい・・・
沿道には・・・
いろんな秋の味覚が・・・ いや、味までは分からんが (^_^;)
以前訪れたときは、この辺りは完全に”終わっていた”ので、やっぱり”見頃”に来るとまったく違った景色 ♡
道中には・・・
「新床展望台」や「大浪池登山口」などの立ち寄りスポットがあるが・・・
「新床展望台」はまったく”展望台”としての役割を果たしてないし、「大浪池登山口」から大浪池避難小屋まで約900mの登山道で徒歩40分ほどの道のり・・・
池の周囲を約2時間で一周できる遊歩道もある・・・ が、今日の天候では諦めるしかなかろう (^_^;)
言ってるそばから・・・ また降り出したし (-_-メ)
さすがに止むまで待ってられない・・・ 「えびの高原」まで、あとちょっとなのに (-_-;)
正直、「霧島道路」単体でみると、決して”絶景街道”とは言えないかもしれない。
「えびの高原」や「大浪池」へのアクセス道という立ち位置なのだろうが、接続する「霧島公園(小林)線」、「大浪池」、「えびの高原」を考えると、やっぱり”絶景街道”には違いない。
四季折々の絶景を拝める「大浪池」はいつか必ず訪れてみたいし、メインディッシュの「えびの高原」については過去何度か訪問しているのだが、あらためて再訪して掲載できる写真が撮れ次第、追加します。
「霧島公園(小林)線」、「大浪池」、「えびの高原」を堪能しようと思えば、一日掛けて楽しめる路線だ ♡
・・・ いや、足りないかも!?
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