今回のドライブ・ツーリングは、福岡県「平尾台カルストロード」へ。
すぐ近くなので「いつでも行ける」などと思って引き延ばしていたが、やっと行く気に・・・
いくつかある鍾乳洞、特に洞内を流れる小川の中を歩いていく「千仏鍾乳洞」には是非行ってみたかったので、どうせならクソ暑い真夏に訪れたかった。
それと、洞内でも手持ちでしっかり撮れるように XF23mmF1.4 R 大口径単焦点をやっと買ったため ♪
(秋芳洞では XF35mmF1.4 R で撮ったのだが画角がちょっと狭かった・・・)
平尾台で日の出を見よう ♪ と、夜中に出発し、都市高速道路を粕屋ICで降りる。
あとは国道201号線・八木山バイパス~田川郡香春町より国道322号線で小倉南を目指す・・・
夜明け前、かなり早めに着いて、日の出が拝めそうな場所を散々探してみたが・・・
「三笠台」に登れば良さそうな気がするが、どれぐらい登らなアカンのかよう分からんし。
さらに、駐車場にはナニやら怪しいクルマが一台、なぜかライトを点灯したまま居座っている・・・
早よどっか行かんかなぁ (^_^;)
結局、夜が明けるまでにカルストロードを2往復してみたが、これといった場所は見つからず・・・
カルストロードから千仏鍾乳洞へ向かう途中の「見晴台」で明るくなるまで待機。
さて、それでは参りますか ♪
平尾台カルストロード
平尾台カルストロードは、 福岡県北九州市小倉南区木下から行橋市高来に至る、延長約12.6kmの観光道路で、県道28号・直方行橋線の通称である。
県道28号線の部分だけなら12.6kmほどだが、茶ケ床園地までの枝道を含めた距離が15.5km。
さらにその途中からは千仏鍾乳洞へ続く道も少々ある・・・ が、総距離には入っていませんので m(_ _)m
平尾台は、北九州市小倉南区、行橋市、田川郡香春町、京都郡苅田町、みやこ町に跨る標高370~710m、南北6km、東西2km、台上面積約12キロ平方メートルの結晶質石灰岩からなるカルスト台地だ。
山口県「秋吉台」、愛媛県「四国カルスト」と並ぶ「日本三大カルスト」の一つである。
一旦、小倉南区側へ下りて行き、再び上る(毎度のことながら記事のために)・・・
普通の峠道同様、ヘアピンも有りのワインディングを駆け上がっていく。
ある程度標高を上げると・・・
お、それっぽい景色がチラッと・・・ 逆光で見辛いが (-_-;)
夜明け前に上って来たときはもちろんまったく見えてなかったが、カルストっぽい景色がチラホラ見えてくる ♪
眼下には・・・
北九州市街地を遠方に望みながら・・・ って、この写真じゃ分かりづらいな (^_^;)
確か、海まで見えていたハズだが・・・
「吹上峠」
駐車場が完備され、大平山登山口がある。
なるほど、”羊群原”へは登山道(遊歩道)を歩いて行くしかないのか・・・
”羊群原”を絡めて日の出を見たかったのだが、それだと夜明け前に登山道を歩かなアカンやん (-_-;)
背後は・・・
同じように草原が広がっているが、こっち側は石灰岩は・・・ ほとんど無いナ。
まったく無いわけではなかろうが。
吹上峠のすぐ先で右へ折れると、その先にレクレーション施設「平尾台テラス」や「ソラランド平尾台(平尾台自然の郷)」がある・・・ って、日の出を拝むのはここでもよかったかも (^_^;)
でも、夜明け前に入れたんかな!?
今気付いたが、そういえば昼間もここから雄大な景色を眼下に展望できたんやな・・・ しもたナ~ (-_-;)
そして「千仏鍾乳洞」への案内表示に従い・・・
「平尾台自然観察センター」のちょっと手前で左折し、ちょっと寄り道 ♪
・・・っていうか、ここ走らなきゃ意味ないし!
わぁお・・・
どーんと目の前に広がるカルストの丘陵地。
いいね~ このモコモコ感!? こういった景色は大好き ♡
「見晴台」
北東方向から反時計回り・・・ 360°見渡せる展望スポットで、どこを向いても絶景が広がる (・.・;)
まだ朝早い時間なので太陽の方向を向くとちょっと眩しいのはしゃあないが (^_^;)
ここまで来るとカルスト感満載!
カルストとは、石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が、雨水、地表水、土壌水、地下水などによって侵食(主として溶食)されてできた地形(鍾乳洞などの地下地形を含む)である。
こうやって観ると、やっぱり「秋吉台」や「四国カルスト」とはまた違った趣がある。
ま、当然っちゃ当然だが・・・
「千仏鍾乳洞」へと向かう・・・
この道沿いでは、すぐそばで岩がゴロゴロしている様子が見て取れる。
これが自然にできたってんだから、ホント自然の力って偉大だわ (^o^) グレート!
丘(山)の斜面にも・・・
びっしりと岩が・・・ 羊の群れの様に見える柱状の石灰岩「ピナクル」だ。
どうなればこういうことになるんだ!?
「千仏鍾乳洞」はまだ開園前なので・・・
一旦戻る・・・ う~ん、視線が変われば景色も変わる ♪
やや雲が多く、風もちょっと強いけど天気は上々 ♡ ただ暑いだけ そう暑いだけ・・・
「見晴台」から「茶ヶ床園地」へと向かう
県道から逸れた道はガードレールが無くて開放感バツグンなのがいいネ ♡
普通に離合できる幅じゃない(ほぼ1車線)けど、離合ポイントはちゃんとあるから ♪
「茶ヶ床園地」(東屋より)
見よ! この開放感!!
ここ数年、異常なほどに暑い夏だが、この景色を観れば暑さなんて・・・ いや、フツーに暑いですが (-_-;)
駐車場から伸びている自然歩道は・・・
なぜか「立入禁止」になっていて、せっかくイチバンの見どころである大平山方面、羊群原へのアクセスはできなくなっていた。
大平山方面のみならず、この辺り一帯を遊歩道が張り巡らされていて一日中歩き回って楽しめるようだが、このクソ暑さのなか歩き回るのは・・・ さすがに躊躇するでしょ (-_-;)
それにしても、ここからの景色は”ピナクル感”満載だな・・・ 羊の小隊がいくつもあるようだ。
また、”ピナクル”の並びがなんかキレイなんだよな ♡
当然ながら・・・
さっきも言ったが、やっぱり「秋吉台」とも「四国カルスト」とも違う景観。
この大地が出来上がる過程は一緒でも、出来上がった姿はやはり別モノ ♪
「茶ヶ床園地」の十字路を直進して行くこともできるようだが、「この先は狭路なのでできるだけ徒歩でお願いします」的な表示もあった。
ここまでの道も似たようなものだと思うが、そうお願いされちゃさすがに行くのは止めたが、バイクなら・・・
「茶ヶ床園地」の十字路を右折すれば「目白鍾乳洞」があるのだが、道路は未舗装路 (-_-;)
さすがにワタクシのクルマでは行こう!って気にならない・・・
しかし・・・ 一日掛けて張り巡らされた遊歩道を歩き廻るのも楽しかろう ♪
いろんな名称が付いた”岩”や〇〇台といった展望スポット、さらに湿原や滝まであるようだし。
一日歩き廻ってもケロッとしている健脚が欲しい・・・
さて、戻っていきましょか・・・
戻っていく景色も相変わらず素晴らしか~ ♡
ガードレールなんて野暮なものは絶対に止めてくれや~
本線に戻り、「牡鹿鍾乳洞」付近
先ほど近くで観ていた景色をちょっと遠望・・・ スカイラインがよく分かる。
遠目に観ると普通の高原に見えなくもないが、よ~く見ると石灰岩も確認できるのでカルストだと分かる。
メインルートは・・・
”カルスト感”は少なめだが、クルマを停められるスペースもボチボチあるので雄大な景色を十分堪能できる ♪
生活道路ってほどではなさそうなので交通量も少なく、路面状況も特に問題なし・・・ 今のところ (^o^)
「千貫岩」
平尾台で最大級のピナクル(千貫を重さにすると約4t!) 実際はもっと重いかもしれないそうだ (・.・;)
道路脇に現れる小さな案内表示に気付かなければスルーしてしまいそう・・・
千貫岩駐車場にクルマを停めて、ホンのちょっと登山 ♪
これだったら、日の出を拝むのはココでよかったじゃん・・・
「三笠台」
標高433mの丘の頂上は360°の展望で、四方八方どちらを向いてもただただ絶景が広がる ♡
お日様の位置が高くなったせいか、景色もよりメリハリがついた感じでコントラストが高くなった。
ただ、カルスト台地の東側にある鉱山・採掘場がどうしても気になってしまう (-_-;)
せっかくの絶景なのに・・・
これから駆け下りていく・・・
草原の中を縫って走る行橋方面へのルートも見下ろすことができる。
今見えている道路の先端付近が”絶景”を楽しめる区間としてはボチボチ終わりを告げる辺りかな。
目の前に広がる・・・
”ピナクル群”を眺めながらの快適ドライブなんて、他では味わえないモノ ♪
路面状況は全線を通して良好であり、特に荒れが目立つような所は無かった・・・ ここまでは (^o^)
この路線で唯一の・・・
橋を渡ってしまえば、間もなく絶景区間は終わりを告げる。
まだまだワインディングは続くのだが、この先トンデモナイ意地悪ゾーンが待ち受けている (-_-)
この先は森の中を走る普通の峠道なのだが、なんともまぁモッコリの度合いが高い減速帯が「これでもか!」と現れる。今までいろんな所で減速帯を見てきたが、ココのがイチバンひどい!!
これまで気分良く走ってきた”絶景街道”がご破算になってしまうほど気分を害する (-_-)
駐車スペースが無かったので写真には撮ってないが・・・
あ、ちなみに今回とは逆に行橋方面から上っていった方が目の前に広がる景色をより楽しめると思うよ ♡
最初に凸凹でイヤな思いをするけど、その後絶景でニッコリ (^o^) となることだし ♪
さて、それでは鍾乳洞を散策してみましょうか ♪
走ってきた道を戻って・・・ まずは
「牡鹿鍾乳洞」
駐車場から遊歩道を少し下っていくと・・・
ご覧の通り、”恐竜の落とし穴”とも言われる、入口部分が竪穴の珍しい鍾乳洞。
まずは105段!の階段で25mほど竪穴を下りて広庭に・・・
って、これ帰りは上るんだよね!? 上るんだよね !? (T_T)
「獣骨殿」、「奥院」方向はすぐに行き止まりとなり・・・
メインの通路へ・・・
”恐竜の落とし穴”を下りる途中から空気はヒンヤリとしていたが、まさに天然のクーラー ♡
内部の気温は12°を保っているということで、びっしょりと掻いていた汗は、みるみる引いていく・・・
ん!? 12°!? 半袖シャツ一枚じゃ寒いんでねえの!?
なぜ竪穴なのか? 竪穴部分は地中の石灰岩が溶けてすり鉢状になっているドリーネから水が地下に染み込み、地下の洞窟(地下河川)まで穴を貫通させたため。
地下水脈への入り口を表す言葉から、この竪穴を「ポノール」(ponor)と呼んでいる。
通路は広いところもあれば・・・
人と人がすれ違えないような狭い所も多く、横方向へ伸びる穴もあるが、基本的に下方向へ下りる階段が多い。
もちろん、地下水で濡れているところも多いので滑って転ばないように ♪
「T字河原」で、まずは右へ・・・
ここからは左右へ約130mほどの水平洞が伸びている。
石灰岩特有の白っぽい岩肌でないのは、9万年前の阿蘇山大爆発(1000立方キロものマグマが一気に噴き出した破局噴火)で発生した火砕流が洞内を埋め尽くした影響で茶褐色になった。
「牡鹿湧水」
水が湧き出し川の源流!?となっている。
これって普通に飲んでもダイジョーブなんかな!? ちべたくておいしそーなんやけど・・・
「T字河原」へ戻って反対の左へ・・・
他にもいくつかの鍾乳洞へ訪れたが、よく似た形状の鍾乳石もあれば、そこでしか見られないような独特なものもあり、結局はそれぞれ特徴を持っていて同じ景色にはならないのが面白い。
最深部は・・・
地下水が流れて川になっている。
洞窟内からはニホンカワウソ、ムカシニホンジカ、ナウマンゾウなどの化石も発見されていて、冬季には冬眠中のコウモリを観察する事ができるようだ。
さて、戻りますか・・・ 一方通行ではないので、いつの間にかどんどん下っていた遊歩道を上っていく。
まぁ、言うても洞内の気温は12°前後、なんちゃない ♪
お~、下から見上げるこの光景も神秘的でいいね ♪
言うてる場合か! これ今から上んねんで!! アンタら覚悟しいや!!!?
せっかくクソ暑い現実から離れて涼を取っていたのに、地上(現実)に出た途端・・・ はぁ (-_-;)
さて、お次は・・・
「千仏鍾乳洞」
これまた、駐車場から勾配のきつい坂道を200m以上下っていく・・・ (-_-;)
って、これ帰りは上るんだよね!? 上るんだよね !? (T_T)
入り口で無料の貸しサンダルに履き替え、いざ!?
本洞入口の大小30余個の鍾乳石の垂下している大偉観は、日本ケイビンング協会より、日本一だと激賞された。
何気に通り過ぎていたが、なるほど、改めて写真で見ると他では見られない圧巻な形状だな (^_^;)
最初は・・・
洞内もそれほど狭さを感じないし、横を流れる地下水の川を見ながらボチボチと進んでいく。
鍾乳洞内をこれだけの水量の川が流れているのは珍しいんじゃない? そうでもないのかな!?
わぁお ♡
男の子ならみんな大好き!? なんて素敵な二文字なんでしょ ♡
命名者を褒めてあげたいが、必ずしもこの形状にマッチしているとは・・・ 思えないカナ (^_^;)
こんな感じで・・・
広めの空間もあれば、人ひとりがやっと通れるような通路もある。
千仏鍾乳洞は平尾台の東南端、行橋市を望む急斜面の標高300m付近に位置し、平尾台にある洞窟の中でも最大規模のもので、北東に向かって蛇行しながら数千m伸びている。
複雑怪奇な・・・
観光できる区間の洞窟の形は幅が狭く天井の高い峡谷状をなし、最も広いところで10m、天井の最大高は15m、奥行きは1200mほどになる。
先へ進むごとに・・・
いろんな形状をした空間や鍾乳石が現れ、数千万年の歴史に凄みを感じる。
でもさらに数千年後、いや数百年後でも今とは違った景色になってるんやろな・・・
西暦3023年に観光している人はどんな景色を観てるんやろ ^_^ ってか、人類はもう居ないかも!?
入口から480m地点より「奥の細道」となり・・・
「千仏鍾乳洞」名物、水が流れる中を童心に帰った気分で歩くことになる ♪
これがまた冷たくて・・・ 数十秒で水から出てしまった (^_^;)
「こりゃ無理バイ、最後まで行けんかもしれん・・・」 と、飛び石を見つけたりしてチョイチョイ水から出ながら歩いていたのだが、いつの間にか慣れてしまって気にならなくなっていた (^o^)
なぜか洞窟内で・・・
青々と育っている植物も・・・ なんで!?
どうやら、照明の灯りで光合成をしているらしい。スゴイ生命力だな・・・ (^_^;)
洞内は通年気温16度、水温14度で、夏は涼しく、冬は温かく感じる。
一部では・・・
こういった電飾で演出されているところもあった。これはさすがに他の鍾乳洞では見たことないな・・・
豊富な地下水は現在も洞窟内部を浸食し続けているようで、千万年後にまた来るのが楽しみだ ♡
「日暮天井」のその先900m地点にある「堀サク門」までは電気照明があるのだが、この先は「本日は、ここで照明を終わらせていただきます。引き返して下さい」の看板が現れる。
懐中電灯があれば行くことはでき、地獄トンネル、第一の滝、第二の滝、第三の滝と続くが、低い天井から水が降ってきたりするので、濡れてもいい服装でないとダメでしょう。
「目白鍾乳洞」
昭和43年3月17日に学習院大学探検部が春合宿の最終日に発見した鍾乳洞。
昭和44年8月には松山商科大学(現・松山大学)の探検部が北本洞と白蛇支洞の全長1000mを発見。
巨大な鍾乳洞であることが明らかになった。
観光化されてない北本洞(第1、第2ホール、第1プール)や白蛇支洞をガイド付きで探検するケイビングツアー(有料)も実施されている。
平尾台には200を超える鍾乳洞があると言われ、そのうち3つの鍾乳洞が観光化されていて見学できる。
さて、今日は家には帰らず下関に行って一泊する。
山口県の日本海側の名物、”烏賊の活き造り”を食べるためだ。
萩市須佐で獲れる剣先イカを「須佐男命イカ」といって、専門の店が須佐にあるのだが、宿泊設備がない。
近くに民宿っぽい店もあるのだが、1週間前には予約を入れとかなければならないし・・・
で、いろいろ調べたら下関に1軒だけ「須佐男命イカ」を出す店があるらしい。
「入荷してない」じゃシャレにならないので、ここ3日間の入荷状況をホームページで見る・・・ 大丈夫だ ♡
そして昨日、今日の天気もまったく問題ない。海は荒れてないし ♡
近くのビジネスホテルにチェックインし、店の開店と同時に飛び込む!
「いらっしゃいませ~、今日、イカ入荷してないんですけど大丈夫ですか?」
・・・・・・
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