今回のドライブ・ツーリングは、「飛騨峡合掌ライン」へ。
名前の通り、世界遺産「合掌造り集落」三ヶ所を結ぶラインも含まれる。
夜明けの 白川郷 荻町合掌造り集落 に合わせるべく、午前0:00に家を出る。
確か、片道200kmちょっとあったハズ。
長良川沿いに遡上して行くつもりが、岐阜市内でどこを走っているのか分からなくなる(-_-;)
ずっと川沿いに道を作ればいいものを、岐阜市内に入ってからは複雑なルートを辿らなければならない。
で、途中で訳分からなくなってしまった・・・
夜中だし、方向感覚もあまり無く、「夜明けに間に合わない!?」
途中少々イライラしながらも「え~い、ままよ」、と走っていたら、やっと出てきた関市までの案内表示。
結局、ほとんどタイムロスなく関市で国道156号線へ合流。
人間にも方向感覚の本能みたいなのはあるよな・・・
美濃市を過ぎれば、長良川沿いの快適なドライブルートとなるはずだが、真っ暗で何も見えない・・・
城山天守閣展望台の場所を少し探すこととなったのだが、思ったよりも早く着いたので夜明けには間に合った。
白川郷 荻町 合掌造り集落
さて、集落の中を探索するには時間が早過ぎて駐車場も開いていない。
少し手前の、御母衣湖まで戻ることにする。
「こんなに距離あったっけ?」 ・・・少しどころか、約30km程戻ることに。
霧が出てきて周りは真っ白け!
御母衣湖のすぐ上流
ほどなく晴れてきたところで、御母衣湖だ。
飛騨峡合掌ライン
飛騨峡合掌ラインは「ここから~ここまで」とハッキリ断言している記事が見つからない。
岐阜県岐阜市~富山県高岡市を結ぶ国道156号線全てだという意見と、白川郷・荻町から菅沼~相倉までの合掌造り集落を結んだ区間だという意見に別れるようだ。
だが、個人的にはどちらも当てはまらないと思うので、実際に走ってきた感じから、勝手に区間を定めさせてもらうことにする。
飛騨峡合掌ラインは、岐阜県大野郡白川村・御母衣ダムから富山県砺波市庄川町・小牧ダムに至る、国道156号線の通称である。
御母衣ダム
勝手ながら、御母衣湖の最上流にあるこの橋を「飛騨峡合掌ライン」の起点とする。
福島県「奥只見ダム」、富山県「黒部ダム」と並ぶ、日本三大ダムの一つ「御母衣ダム」
いい具合の朝霧♪
ー荘川桜ー
荘川桜物語
神々しい・・・
すっごい生命力を感じる、これが満開になったらすごいやろな・・・
ダム湖畔は路面状況もそう悪くなく、適度なワインディングと周囲の景色を楽しめる気持ちのよいドライブロードだ。おそらく秋には湖畔が真っ赤(真っ黄)に染まると思われる。
御母衣ダムはロックフィルダムで、粘土や砂、砂利、岩石で出来ているらしい。
堰堤上まで砂利
白水の滝・白水湖
少し走った先で、「白山国立公園」の案内に釣られて路面最悪の林道、県道451号線を登上っていく。
途中で一ヶ所だけ「白山」を望める場所が。
かつては、那智の滝、華厳の滝と共に日本三名爆に数えられたこともあったらしい。
この位置からしか鑑賞できないのが残念・・・
白水湖
唖然・・・
温泉の成分が含まれていてこんな色になっているらしいが、一言で言い表せば、「なん~じゃ、こりゃ!!」
これは一見の価値有り!!!
湖の周りには道路は無く、遊歩道のようなものはあったが「関係者以外立ち入り禁止」の看板が。
そんなもん無視して撮ってきた♪
絶句する美しさ!
新緑との対比が絶品!
何も言うことはない
今までに観た清流・湖の中でも確実に三本の指に入る色相。
何度でも来たくなる景色だが、秋はどんな表情を魅せてくれるのかな・・・
それにしても、真夏の日差し!まだ朝の時間帯なのに暑いのなんの・・・
で、こういう山岳地帯に来た時は当然、そこら辺に流れている水を頂くことになるのだが。
これがまた美味い! 当たり前だが、天然の、しかも出来たてのミネラルウォーター!!
ペットボトルで買って飲むのが馬鹿らしくなる。
さて、次は白川郷 荻町合掌造り集落だ。
昨年、「白山スーパー林道」を走った時にも観光しているのだが、その時はまだ写真にはまったく興味がなく一枚も撮っていなかった。
で、あらためて・・・ というわけだ。
白川郷 荻町合掌造り集落
白川郷とは、岐阜県内の庄川流域の呼称である。
大野郡白川村と高山市荘川町(旧荘川村)および高山市清見町(旧清見村)の一部に相当し、白川村を「下白川郷」、他を「上白川郷」と呼ぶが、今日では白川村のみを指すことが多い。
1995年には五箇山(相倉地区、菅沼地区)と共に、白川郷・五箇山の合掌造り集落としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
まずは、出会い橋(合掌造り集落側からの撮影)
駐車場と集落の間には”庄川”が流れていて、この橋を渡らないと集落へは行けない。
俗世間と集落を切り離すには、このスタイルでいいと思う。
やっぱり絵になるな・・・
お寺まで合掌造り
和田家
間口14間、奥行き7間の建坪は、白川村に残された合掌造りの家屋としては最も規模が大きい。
主屋に加え、土蔵や便所を含めて文化財に指定されており、現在、1階の一部と2階が公開され、和田家代々で使用された遺物や民具が展示されている。
集落横を流れる荘川もキレイな清流だ。
いつまでも残しておいて欲しい日本の原風景。
昨年訪れた時は少々ガッカリもしたが、改めてゆっくり散策してみるとやっぱり独特の素晴らしい風景が広がる♪
食事処に日帰り温泉、民宿もあって、泊まりがけで訪れてのんびりするのもいいだろう。
もちろん豪雪地帯ならではの冬景色と、冬期ライトアップ演出もおススメだ。
次は、五箇山にある 菅沼 合掌造り集落 へ向かう。
ここから先、飛騨峡合掌ラインは短い区間で7箇所の県境を、6本の橋で通過するという他に類を見ないゾーンがある。県境付近での庄川の蛇行によるものだが、この6本の橋に楮橋を加えたものの総称が「飛越七橋」だ。
つまり、橋を通過するたびに岐阜県→富山県、富山県→岐阜県を繰り返すこととなる。
写真は3枚だけにしたが、これを6回繰り返すわけで、なかなか楽しい♪
ちなみに、全部の橋の色がそれぞれ違い、「虹の架け橋」と呼ばれるようだが、虹の色とは一致していない。
これはこれで面白い。
五箇山 菅沼 合掌造り集落
五箇山は、富山県の南西端にある南砺市の旧平村、旧上平村、旧利賀村を合わせた地域を指す。
赤尾谷、上梨谷、下梨谷、小谷、利賀谷の5つの谷からなるので「五箇谷間」となり、これが転じて「五箇山」の地名となった。
やっぱイイわ♪
荻町に比べればはるかに小さい規模だが、こっちの方が雰囲気あるな。
土産やかな?
荻町の方は、半分以上が合掌造りではない普通の家屋になっているが、こちらは合掌造りの方が多い。
豊かな自然に囲まれたこの集落には、全12戸のうち9戸の合掌造り家屋が現存しており、五箇山の歴史と伝統を体験できる五箇山民俗館や先人の文化や暮らしを体感することができる塩硝の館がある。
季節ごとに行われるライトアップも必見!
五箇山 相倉 合掌造り集落
相倉集落は庄川からやや離れた段丘上に位置し、北東に緩く傾斜する細長い台地に広がっている。
斜面がやや多い
他の二つは庄川沿いに佇む集落なのだが、ここは少し標高を上げた山腹にある。
他とは雰囲気が違う
しかし凄いよなあ~ ここに住む理由もいろいろあるようだが・・・
この集落にある32戸の住宅のうち20戸が合掌造り家屋となっていて、田畑、石垣、雪持林とともに懐かしい景観を見せている。
平らな場所に広がる荻町、菅沼と違い、山腹に佇む感じの相倉はまた違った景観を醸し出している。
さて、合掌造り集落はこれで終わりだが、飛騨峡合掌ラインはまだまだ続く。
当然、全線走らなければ。
少し走ると一旦庄川から外れ、山道に入る。
下り切ったら再び庄川沿いで、いくつかのダム湖畔を走ることになる。
御母衣ダムから、この先の小牧ダムまでの間を「飛騨峡合掌ライン」としたが、景観そのものは一般的な川沿い・湖畔沿いの道と大して変わらない(新緑や紅葉はいいかもしれないが)
ただ、この区間はダムが多いのと、橋がやたら多いのと、もう一つ、豪雪地帯らしく”スノーシェード”がめっちゃ多い。
まあ、そういう意味ではここらしい風景の一つと言えよう。
ただ、道は延々と曲がりくねっていて走ってて最高!
とりあえず明日朝早いので、後は写真も撮らずに久しぶりにカッ飛んでみた。
(最近は、いい景色を探して写真を撮るためにノロノロ走行ばかり)
小牧ダムからは折り返して今日来た道を戻り、東海北陸自動車道・白鳥ICより上で帰ることに。
それでも、「少しは写真撮っておけば良かったな」と思いつつ、
19:30帰宅
走行距離640km
先日、このブログを参考に白水湖と白川郷に行ってきました。まだまだ楽しめそうな道が色々紹介されているので、時間を作ってどんどん行ってみたいと思います。それにしても、「行ってみたい!!」と思わせてくれる素敵な写真ばかりですね。こんなに上手に撮れるのが羨ましいです。
PERIDOTさん、ありがとうございます。
ほんとに日本も捨てたもんじゃないですね。素晴らしい景観はまだまだあちこちにあるので、自分も暇を作って出かけまくります(笑)
写真は・・・ 褒めてもらえるとやはり嬉しいものです。
これからもよろしくですm(_ _)m