香落渓道路は、三重県名張市中知山・青蓮寺湖から奈良県宇陀郡曽爾村今井に至る、延長12.1kmの三重・奈良県道81号 名張曽爾線の通称である。
室生火山群が造り出した、名張川の支流・青蓮寺川の上流域に沿う香落渓は、関西の耶馬渓と呼ばれる渓谷で、香落橋から落合バス停まで約8kmにわたって、斧で断ち切ったような柱状節理の岩肌が続く。
中でも天狗柱岩・屏風岩などの眺めは素晴らしく、その雄大な光景は自然の造形美を楽しませてくれる。
概要
青蓮寺川に添って走る香落渓道路は観光道路として整備されたわけではなく、普通の県道であるため1車線~2車線と変化があり、道路状況も決して良いわけではない。
香落渓の最も高い岩壁は100mを超え、途中には屏風岩、鬼面岩、天狗柱岩、小太郎岩、鹿落岩などと名付けられた奇岩群が人の目を楽しませるほか、茶屋滝、抹揚淵などの名所も見られる。
また、一帯は野生動物と植生の宝庫でもあり、春は山吹、ツツジが色鮮やかに咲き誇り、特に紅葉の季節には山が真っ赤に色づき、観光客で賑わっている。
目の前に広がる風景を楽しみながらのハイキングやドライブに最適な景勝地だ。
名張市内から県道81号線で青蓮寺ダムへ向かうが、ダム堰堤を過ぎて少し走ると弁天橋(赤い橋)があるのでこれを渡る。
道なりに進むと県道694号線となってしまうので注意。
湖畔では四季を通じて美しい風景が楽しめ、周辺には公園やテニスコートなども整備。
青蓮寺湖観光村ではぶどう狩り、いちご狩りが楽しめる。
そしてダム湖が渓流に変わる辺りに香落橋があって、ここが香落渓道路の起点となる。
ほんの少しの間、青蓮寺川を右手に見ながら走ることになる。
この辺りはまだ何てことない風景だが、徐々に奇岩群が顔を覗かせ、香落渓らしい風景となっていく。
スノーシェッドのような(ロックシェッド)設備の上には”羅漢岩”
近くには行者不動滝などもあるようだ。
この辺りだと、まだ路面状況は良い。
”屏風岩”
清らかな流れを横目に、”天狗柱岩”や”小太郎岩”
極普通の一般県道で「走りがい」などまったくないが、景色を堪能しながらゆっくり走る道。
ただ、視線はどうしても上へ上へとなるため、バイクや屋根がない車の方がより楽しめると思われる。
駐車スペースも多少あるので、車を止めてのんびり探索するのもよいだろう。
住所・地図
三重県名張市中知山・青蓮寺湖~奈良県宇陀郡曽爾村今井
利用案内
特記事項はなし
コメント